誕生物語(後編)

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パーティー当日、王室のパビリオンが飾りつけられました。菓子職人はこれでまでで最高の成果を出しました。その結果、甘いシュークリームで山盛りになった大皿や、優雅に積み上げられたクロカンブッシュ(シュークリームで出来たピラミッドにキャラメルがコーティングされています)が準備されました。どれほど多くの人がパーティーに参加しても、十分に足りるデザートの量だったでしょう。

晩餐会と余興が終わり、Ozma女王は(ひどく儀式張って)バースデープレゼントを開きはじめました。それらはOz全土から届いた素晴らしいプレゼントでしたが、善き魔女のプレゼントがグランドフィナーレを飾るだろうことを誰もが知っていました。Glindaが席を立ち、期待からその場に静寂が訪れたまさにその時、ロイヤルバースデーを記念した花火の打ち上げがはじまりました。

Glindaが学者に似た若き小人を作りだしたのを見て、微笑んでいたOzma女王に当惑した表情が浮かびました。彼は、まるでOzma女王の裁判所のメンバーたちの伝統衣装のように全身を緑色で揃え、そして、長テーブルに座った要人たちに向かってにっこりと笑いました。「Ozma女王陛下」Glindaが呼びかけました。「どうぞ私に女王のAbiariusを紹介させてください」

Ozma女王はそれまで以上に困惑しました。「Aviariusって・・・鳥の番人なのかしら? そうでしたら、私は鳥を飼っていませんけど・・・」Ozma女王は言葉を詰まらせました。なぜなら、Glindaの手にした杖がうっすらと光ったことに釘付けにされたからでした。Glindaがシュークリームの置かれたテーブルの一つに向かって杖を振り上げると、きらきらと光った魔法のかすみがシュークリームに降り注ぎました。

突然、シュークリームが虹色の翼をばたつかせると、たくさんの小さな鳥たちがあちらこちらに跳ねまわり出しました。元気な鳥のさえずりがその場にあふれて、Ozma女王が次から次へと視線をうつすと、似ている姿をした鳥たちがまったく居ないことに気付きました。どの鳥のからだもシュークリームを思い起こさせましたが、その鳥たちはあらゆる色がありそうな柔らかな羽毛で覆われていました。Ozma女王が数えることのできた以上に、尾羽やトサカは多様なスタイルがありました。

Aviariusは、宮殿庭園のRoyal Aviaryに住むことになったパフリングたち(Pufflings)の世話に励んでいます。パフリングたちは宮殿で自由に駆けまわっています。道路沿いの宝石の散りばめられたフェンスに彼らがとまっている姿は、エメラルドシティーの見慣れた光景になりました。宮殿庭園は公衆に開放されていますので、訪問者が正門近くにあるキオスクから魔法キャンディーを少し購入してパフリングたちに与えることもできます -- パフリングたちは、私たちの国の鳥とは違って鳥の餌を食べません。彼らが必要とするのは、砂糖と魔力を維持するための魔法です。Glindaの与えた魔力が尽きると、彼らは普通のシュークリームに戻ってしまうのです。

パフリングたちは、生まれつき好奇心の強い生き物です。そして、エメラルドシティーから離れたところでは長くは生きられません。最終的にはAviariusの世話になるパフリングたちもいますが、新しい飼い主のもとで生活を始めて新しいホームを探検することに幸せを感じるパフリングたちもいます。

パフリングたちは、宮殿庭園に活気と潤いをもたらしました。女王は、エッグに新しく出現する新しい組み合わせに飽きることがなく、パフリングたちをペットとして飼う人たちが同じように感じるに違いないと確信しています。Ozma女王は、バースデープレゼントがOz国民のすべてと・・・そして、皆さんのようにOz国民以外の方とも分かち合えることを嬉しく思っています。


Oz王室歴史官
©2011 Ozimals, Inc.

  • 最終更新:2011-12-14 19:27:26

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